今回は、
「中学生になって英語が嫌いになってしまう原因と改善策」
というテーマでお話をします。
中学生になってから英語の授業が本格的に始まり、
しばらくすると 英語が大嫌いになってしまう子がいます。
塾にも、中1の時点で英語の成績が「1」の子が
途中入塾されたケースがありました。
その中1で英語が「1」の子には、
まず 学校の教科書の英文などを
一緒に読んでいこうとしましたが、
なかなかモチベーションが上がらず、
文章を読むこと自体を嫌がりました。
なぜなのか原因を考えてみると、
本人は その英文自体に興味がなく、
こんなモノを読んでもつまらない、
文章が面白くない、
・・という事なのです。
お子さんの中には、
どうしても自分が興味・関心を持てないモノには頑張れないという子もいます。
そして、
中学の英語の教科書というのは、
どうしても中学生が関心を持ちにくい内容なのです。
例えば、
Hello.
こんにちは。
Are you a student?
あなたは生徒ですか?
Yes,I am.
はい、生徒です。
このような文章は、
大人の私達でもなかなか興味を持ちにくい内容だと思いませんか?
日本の中学の英語の教科書の文章は、
アメリカの小学校程度の文章です。
中学生にもなると、物心がついて、
ある程度の知識や知恵が身についてきている年頃です。
英語以外の教科である国語や数学、理科、社会といった科目では
大人の一般常識に近いような内容を勉強し始める頃です。
それなのに、
「英語」の教科書だけは、
小学生レベルから始まるのです。
これでは、中学生が興味を持てないのも無理はないかもしれません。
では、
その英語の成績「1」の子を、
どのようにして英語に興味を持ってもらい、
モチベーションを高めて、成績を上げていったのでしょうか?
実は、
その1年生で英語が「1」だった子は、
塾で勉強を始めてだんだんと成績が上がっていき、
最終的には中学3年生で「4」に上がり、
希望の高校に合格して卒業していきました。
その生徒さんが書いた直筆の感想文が、塾のホームページに 今でも貼ってあります。
この子に実践した英語の勉強方法は、
とにかく本人が興味を持つようなストーリー性のある英語文章を読ませたという事です。
ORT(Oxford Reading Tree)という、
イギリスの約80%以上の小学校で採用されている「国語」の教科書のシリーズです。
ストーリー性があり、面白いオチのある話が豊富で、
絵もたくさん載っています。
英語の文章レベルはとても簡単ですが、
英語嫌いの子が ストーリーに引き込まれて、自然に英語に慣れ親しんでいくにはぴったりのシリーズです。
このような子供向けの面白い洋書をたくさん読んでいくうちに、
次第に英語力の土台が固まり、その生徒さんの英語の成績はだんだんと上がっていったのでした。
このような学習方法を、
教室では「英語絵本多読」と呼んでいます。
もちろん、それ以外にも
英文の読解やリスニング、文法問題など 筆記の勉強にも取り組んでいますが、
まず英語に興味を持ってモチベーションを高めるための取っ掛かりとして
非常に効果を発揮しています。
そして、
「興味のある英語の文章を、自分の力で読む」という体験を積んでもらうことで、
お子さん本人が、「自分の力で英文を読んでいる」という自覚を持つことに繋がり、
達成感を感じたり、自信を付けていくことができるのです。
ぜひ、勉強方法として参考にしてみて下さい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
posted by 西谷の英語講師yuki at 13:49|
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